monopolistic love － 1 －

スザク×ルルーシュでC-L-A-N-N-A-Dのパロディ。岡春ルートを見ていて、この迫り方は断然スザクだな！と思ってしまいました･･･。

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「新しいバイト、やってみようかと思って」
傍らの長机に肘をついて、ルルーシュは涼やかな笑みを浮かべてスザクを見据えた。
「今度はなに？まさか、またギャンブルじゃないだろうね」
「もっと楽なバイトだ」
生真面目に顔を顰めたスザクに、ルルーシュが苦笑して肩をすくめる。
「モデルでもやろうかと思って」
「･･･モデル？！」
二人きりの生徒会室にスザクの大声が響いた。
「ああ。前に街で声を掛けられたんだが･･･それから何度も熱心に電話してきてさ」
ルルーシュは制服の懐から名刺を取り出すと、部屋の灯りにかざすようにして眺める。
「雑誌のモデルだって。結構バイト代はずんでくれるみたいなんだ」
半ばひったくるようにして手に取った名刺を見れば、名前の横にスザクでも知っている有名出版社の社名が書かれている。
「人脈も広がりそうだし、わりと面白いかもしれないな･･･うん、モデルから芸能界デビューなんていうのもあるかもしれないぞ？」
じっと名刺を見つめるスザクの様子を見て、ルルーシュが笑っておどけてみせた。
「やめなよ･･･」
「･･･え？」
低く呟かれた言葉に、ルルーシュが驚いた表情で傍らに立つスザクを見上げる。
俯いて名刺を握りしめたスザクが、口を開いて絞り出すように言った。
「そんなのやめなよ･･･ルルーシュ･･･！」



＜08-01-05＞